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立ち上げ記者会見

3月11日に「第三者の関わる生殖技術を考える会」の立ち上げ記者会見が厚労省にて行われました。

メディアにも報道していただいたのですが、ここでも当日の様子を報告します。


毎日新聞 
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100312k0000m040046000c.html

日本経済新聞 
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20100311ATDG1105O11032010.html
医療介護CBnews 
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/26732.html
日テレニュース 
http://www.news24.jp/articles/2010/03/11/07155158.html

共同通信 
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010031101000745.html
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写真は会見を後ろから撮影した貴重な?画像です。

慶応大学の長沖さん(写真手前)からは第三者の関わる生殖技術の日本の状況、帝塚山大学の才村さん(写真奥)からは諸外国の状況、そして、AIDで生まれた当事者からは会設立の背景や目的、当事者の視点からの第三者の関わる生殖技術についての問題点等の話がありました。


当日話に出た第三者の関わる生殖技術に関する問題点を簡単に挙げておきます。

・出生の秘密を知ったときの衝撃

・日本では出生の秘密はほとんど親から子へ知らされない。大人になってから何かのきっかけで知ったときのショックは大きい。
→アイデンティティの喪失(自分が自分であるという感覚が無くなる。
→ずっと親に嘘をつかれていたことにショックを受ける。

・幼い頃から事実を伝えたら大人になってから知るのよりは遥かにマシだが、それでも成長するにつれて精神的な影響を被る。

・日本では子はドナーの情報をえることができない。
→自分の中の空白が埋められない。
→遺伝情報がわからない。遺伝病への不安。
などなど

次に、誤解して欲しくない点も幾つか挙げておきます。

・技術の否定と生まれてきた人の否定は異なる。

・技術の否定と技術を選択した親への非難は異なる。

・親はあくまでも育てた人。配偶子提供者はただ提供した人。


3月20日には「第三者の関わる生殖技術を考える会立ち上げ集会」と題したシンポジウムのようなものを14時より慶應義塾大学信濃町キャンパスにて行います(詳細は別記事で紹介します)。


当日はAIDで生まれた当事者からの話もあります。ここに書いてあることや本を読むよりも実際に話を聞くほうが伝わるものは大きいと思います。

興味がある方、一度話を聞きに来てみてください。そして、第三者の関わる生殖技術について考えていきましょう。
by daisannshano | 2010-03-17 19:05 | 活動報告